モアサナイトとダイヤモンドの違いを徹底比較
モアサナイトはSic(炭化ケイ素)で構成され、ダイヤモンドはC(炭素)で構成されており、この元素の違いが特性の違いとなって表れます。ダイヤモンドはモアサナイトよりも硬い宝石です。比較対象となるモアサナイトはダイヤモンドよりも分散度/屈折率が高く「美しい」、そして油に強く、人工の宝石なのでコストが安いという特徴があります。
1.ダイヤモンドとモアサナイト
ダイヤモンドとモアサナイトは見た目や特性は似ていますが厳密には原子構造が異なる鉱物です。ダイヤモンドの元素はC(炭素)で構成されており、モアサナイトの元素はSic(炭化ケイ素)で構成されています。
出典:KARATZより
元素の違い
ダイヤモンド=C(炭素)
ダイヤモンドの元素記号はCであり、これはCarbon(カーボン)を表しています。つまり、ダイヤモンドはカーボン、すなわち純粋な炭素単一で合成されている非常に珍しい宝石です。
出典:Wikipediaより
ダイヤモンドはダイヤモンド結晶構造と呼ばれる非常に特殊な構造をしています。
原子同士が強く結合している為、自然界に存在する物質の中では最も硬いものになりますので基本的に傷がつくことはありません。
しかし、硬すぎる=柔軟性に乏しいがゆえに強い衝撃を与えると力を吸収できずに砕けてしまうという脆さも持っています。
ダイヤモンドは自然が生み出した天然の鉱物であり、貴重な宝石です。その希少価値の為、高価な宝石の代名詞となっています。
モアサナイト=Sic(炭化ケイ素)
モアサナイトの元素記号はSicであり、これは炭化ケイ素を表しています。つまり、モアサナイトはダイヤモンドの成分である炭素(C)とケイ素(Si)が1:1の比率で合成することでできる宝石です。
出典:Wikiwandより
モアサナイト(炭化ケイ素)はダイヤモンドのCを持ちながらケイ素=シリコンのSiが組み合わさることでダイヤモンド(石)~シリコン(金属)の中間的な鉱物となります。
宝石の中ではダイヤモンドの次に硬い特性を持ちながらもケイ素のお陰で柔軟性もややありますので衝撃への耐久性も高いという特性を持ちます。
モアサナイトは基本的に人工的に製造されている宝石です。極稀に天然のモアサナイトも存在しますが希少性が高すぎる為営利利用は禁じられています。
2.カラットの違いについて
カラットという表記(単位)は一般的に宝石(ダイヤモンド)の大きさを表すものと認識されていますが、実は宝石の重量を表す単位です。モアサナイトはダイヤモンドよりも軽量な素材なので大きさはダイヤモンドと同じだとしてもカラットは小さくなります。
出典:GIAより
カラットとは重量を示す値
ダイヤモンドや各種宝石に使われる「カラット」という単位は、サイズでは無く、「重さ」を表すものです。
カラットのルールでは1カラット=0.2g(グラム)になっており、グラムだと解り難いこともあって1カラット=100ポイントと表現することもあります。
つまり、0.25カラット=25ポイント(25ポインター)と表記でき大きさの表記が解りやすくなります。
ただ、一般的な感覚としてカラット=サイズ感と認識されている方も多く、カラットによる大きさの目安としては0.1カラットごとに0.6mm~0.8mm大きくなっていきます。
モアサナイトの比重はダイヤモンドより軽い
モアサナイトはダイヤモンドに比べて比重が軽くダイヤモンドの比重が3.52に対しモアサナイトは3.21となっています。
カラットとは重さを表す単位なので、重さという縛りで考えると同じ1カラット同士ではダイヤモンドよりモアサナイトの方が大きくなります。
しかし、サイズ感で考えると同じ1カラットの大きさだとモアサナイトは0.7カラット相当となります。
これはモアサナイトの比重がダイヤモンドよりも軽いから起こる現象で、モアサナイト業界ではモアサナイトのカラット表記はサイズ感で統一されています。
3.ダイヤモンドがモアサナイトより優れるポイント
ダイヤモンドが最も優れているポイントは宝石が持つ硬度(硬さ)です。世界一硬いダイヤモンドだから世界一複雑なカットが可能であり、カットの種類も最も多く、カットによる煌びやかな輝きを表現できるのです。
出典:HOW TO MARRYより
世界最高のモース硬度
宝石の硬さを表す表記に「モース硬度」という項目があります。ダイヤモンドのモース硬度は最も硬い、硬度10です。
モアサナイト(モアッサナイト)は9.24~9.5でダイヤモンドに比べるとやや低めですが、天然石でダイヤモンドの次に硬いと言われるコランダム(ルビー、サファイア)が9ですので、ダイヤモンドの次に硬い宝石と言えます。
モース硬度10による多彩なカッティング
ダイヤモンドが宝石としてモアサナイトよりも優れている部分がカッティングに耐えうる高い硬度です。
モース硬度10という数値は宝石の中では最も高い=硬いことを表しています。
その為、最高の硬度とは最も複雑で細やかなカッティングができることを意味し、宝石の中で一番手の込んだカットを施すことが可能なのです。
その代表各が「ブリリアントカット」でスタンダードなカッティングの中でも58面体ブリリアントカットは最上の一つです。
つまり、ダイヤモンドがまとう光の表情や「世界一美しい」と称される輝きはカットによって複雑な光の反射を演出することで作り出されているのです。
4.モアサナイトがダイヤモンドより優れるポイント
モアサナイトがダイヤモンドよりも優れているポイント数多く「輝き・耐油性・コスト」などが挙げられます。一言で表すとモアサナイトはダイヤモンドよりも遥かにコストパフォーマンスが高い宝石なのです。
ダイヤモンドを凌ぐ世界一の輝き(ファイア)
宝石の輝きを表すファイア(FIRE)の指標となる「分散度」という値が存在します。ダイヤモンドの分散度が0.044に対しモアサナイトは0.104と倍以上の値を持ちます。
つまり、モアサナイトは分散度がダイヤモンドよりも高いことからブリリアントカットを施すとダイヤモンドよりも強いファイア(輝き)を放つことになります。
さらに宝石が放つ煌めき(シンチレーション)の強さの指標となる屈折率もダイヤモンドが2.24に対しモアサナイトは2.69とハイスコアなので石その物がダイヤモンドより光るということになります。
モアサナイトはダイヤモンドと酷似した構造を持ち、輝きの特性も非常に似ています。
ダイヤモンドが美しく輝く理由は、太陽光や白色光に含まれる様々な色(波長)が、ダイヤモンドのプリズム効果によって「青・赤・黄・緑」色などの光を分離し、ファイアと呼ばれる虹色の輝きを放つからです。
この自然光の色調分離しファイアを放つ特性はダイヤモンドもモアサナイトも同じですが、ファイアを放つための分散度や屈折率がダイヤモンドよりもモアサナイトが高いので世界一の輝きを放つ宝石と言われています。
モアサナイトの優れた耐油性
ダイヤモンドは油を吸着してしまう特性を持ちますが、モアサナイトは油を弾く「耐油性」という特徴を持ちます。
これはアクセサリーとして身に付けるダイヤモンドは皮脂などを吸着し、付着した油が酸化し宝石の輝きを奪う(くすませる)ことを意味します。
しかし、モアサナイトは高い耐油性によってアクセサリーとして使用しても皮脂などを吸着し難いので輝きを失うことが少なくメンテナンス性が高いことを意味します。
モアサナイトが油汚れに強い理由は構造にシリコン(Si)を持つからで、シリコンは油に対し高い耐久性を持つ元素だからです。
宝石としてのコストパフォーマンス
モアサナイトは最も高いコストパフォーマンスを持つ宝石と言えます。
通称「コスパが高い」と言われる物は求められる「機能・性能・効果」などがローコストで得られることを指示しますが、正にモアサナイトは最高コスパのジュエリーに値します。
- 非常に美しい輝きを放つ
- 衝撃に対し高い耐久性を持つ
- 油に強くメンテナンス性が高い
- 人工生産による低いコスト
この「美しい・強い・汚れにくい・安い」という4つの素晴らしいキャラクターを持つモアサナイトは「美しい宝石は高価」というジュエリー業界の常識を覆すほどの特性を持ちます。
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