人工ダイヤモンドや天然ダイヤモンドの中で最高峰の輝きを放つジェムストーンがモアサナイトです。モアサナイトが最も煌めき輝く事は科学的に証明されています。そして人工物という観点からもカーボンニュートラルに削減に貢献でき環境にも優しい宝石と言えます。

モアサナイトルース(原石)

 

 

 

 

モアサナイト(モアッサナイト)とは

モアサナイト(Moissanite)は、フランスの化学者アンリ・モアッサンによって隕石の中から発見された鉱物です。モアッサナイトと表記されることもある石でSicと略される炭化ケイ素(Silicon carbide)でできています。

モアサナイトルース原石カット済

 

 

 

モアサナイトは隕石から発見されたジェムストーン

モアサナイトは、宇宙から降ってきた隕石の中から発見された鉱物で、1893年、フランスの化学者アンリ・モアッサン(Henri Moissan)氏によってアメリカのアリゾナ州で初めて元素として発見されました。

Henri Moissan.jpg

出典:Wikipediaより

 

モアサナイトは硬度の高い性質を持つことから、昔は研磨剤としても活用されていました。しかし、その類まれなる輝きの美しさや発見の経緯から「奇跡のジェムストーン」すなわち宝石として工の高い価値を見出されたのです。

その宝石としての高い資質からアメリカのCharles & Colvardが特許を取得し始めて人工のモアサナイトを生産を行いました。

しかし、2015年にアメリカのモアサナイトの製造特許が有効期限が切れ、2016年には世界25カ国、そして2018年にメキシコで有効期限が切れました。その結果、現在ではアメリカをはじめとした各国で生産され以前よりも質の高いモアサナイトが生産されています。

 

 

 

鉱物としてのモアサナイトの特徴

宝石としてのモアサナイト(モアッサナイト)が持つ特徴を鉱物特性を踏まえた上でジュエリーに特化して説明致します。

 

  • 硬さ
    モアサナイトは、衝撃への強さ・割れにくさを表す「靭(じん)(せい)」において、非常に優れています。また、表面の傷つきやすさを表すモース硬度も9.5と、宝石の中ではダイヤモンドの10に次いで高い数値です。
  • 輝き
    モアサナイトの最も驚くべき特性は、その眩いばかりの輝きにあります。 モアサナイトは、宝石のきらめきを表す「ファイア」において、ダイヤモンドの2.5倍の数値を誇ります。そのほか、白く強い輝きを作り出す「ブリリアンス」や、表面の光沢を表す指標においても、ダイヤモンドより高い数値を持っています。
  • 品質
    モアサナイトは、人工的に製造され、尚且つ特許切れにより世界中のメーカーで生産できるため、品質が高くなりながらもばらつきが少ないことが特徴です。 SORAでは、GIAに所属する鑑定士が最高品質の無色透明のダイヤモンド(Dカラー・クラリティVVScolorless)と同等の評価を得ているブランドモアサナイト「SORAストーン」のみを使用しています。
  • 耐熱性
    モアサナイトの構成物質である炭化ケイ素は、化学的に非常に安定しているため、その結晶であるモアサナイトは、ダイヤモンドより高い熱耐性を持っています。高強度抗体熱という特性からSicガイドやリングといった釣具などの工業製品にも多く採用されています。
  • コスト
    人工ダイヤモンドゆえに「値段の安さ」も、モアサナイトの大きな魅力です。同カラットで同評価のダイヤモンド相場の約10分の1以下の値段で、最高品質のモアサナイトを手に入れることができます。
  • メンテナンス性
    ダイヤモンドが油脂を吸着しやすいのに対し、モアサナイトは油脂を寄せ付け難い「耐油性」が高いという特性の違いあります。ダイヤモンドは皮脂などで汚れやすいことに対しモアサナイトはクリーニングをしなくても曇り難く、輝きが長く持続するというメリットがあります。

 

 

市場にあるモアサナイトは人工石

自然の鉱物としても存在しますが地球上で天然に産出されることはごく稀で、天然のモアサナイトは希少性の高さから使用が禁じられています。

市場で見かけるモアサナイトのほとんどは人工的に作られる合成石です。モアサナイトとダイヤモンドがよく似ている理由は合成モアサナイトはダイヤモンドの合成実験の中で偶然生まれたといわれています。

 

現在では特許という縛りも無くなって様々なメーカーがモアサナイトを作成できるようになり、技術を凌ぎ合うことでより美しい人工モアサナイトが作られています。

 

Dカラーのダイヤモンドを上回るその輝きは、世界中の女性たちから圧倒的な人気を博しています。

 

 

 

モアサナイトとダイヤモンドは良く似ている

モアサナイトは「硬さ・カラー・元素組成」という点で宝石としての見栄えがダイヤモンドと非常によく似た宝石です。少ない違いとしては「ファイアの大きさ・メンテナンス性の高さ」がモアサナイトの方が優れています。

モアサナイトとダイヤモンド

 

 

ダイヤモンドとモアサナイトの鉱物特性比較

ダイヤモンド/モアサナイト
ルーススコア
ダイヤモンド原石(ルース) モアサナイトルース(原石)
原子組成 C(炭素) Sic(炭化ケイ素)
比重 3.52 3.21
屈折率(煌めき) 2.42 2.62
分散度(ファイア) 0.044 0.104
光沢指数 17.20% 20.40%
モース硬度 10 9.5
靭性 Good Excellent
クラリティ I3 ~ フローレス VS〜
カラー D-Z D-H
カットクオリティ  Poor ~ Excellent Excellent
親油性 高い 低い
耐熱性 高い 非常に高い

 

鉱物としての元素組成を考慮しつつ宝石的観点からモアサナイトとダイヤモンドを見比べると、どちらのストーンにも「炭素(C)」が含まれています。

人工ダイヤモンドの中で炭素(C)が含まれているものはモアサナイトだけで、組成から見てもダイヤモンドととても良く似ています。

さらに、ダイヤモンドが愛される理由である色味(無色透明Dカラー)や、煌めき(ファイア)を放つ宝石特性もダイヤとモアサナイトは似ています。

そして、宝石が持つ硬さ(モース硬度)もモアサナイトはダイヤモンドに次ぐ数値を誇る為、人工ダイヤモンドの中では数多くのカッティング方法を選べるところも似ています。

 

 

ダイヤモンドとモアサナイトが大きく異なる点

  • ブルーファイア
    モアサナイトは宝石が持つ特性上ダイヤモンドよりも強くて鮮やかなファイアを放ちます。これは科学的にも分散度(ファイア)がダイヤモンドの倍以上のスコアを持つことが証明されています。
  • 結晶系の違い
    宝石の持つ結晶構築の特性が結晶学的に違います。モアサナイトは六方晶でダイヤモンドは等軸結晶という結晶構造を持っています。
  • メンテナンス性
    ダイヤモンドは親油性が高い、すなわち油を吸着しやすい特性を持ち、くすみやすい宝石です。しかし、モアサナイト親油性が低い、つまり耐油性が高いのでくすみに強く輝きを維持できる期間が長いです。

さらに、詳しくダイヤモンドとモアサナイトの違いについて知りたい方は下の記事をご参照ください。

モアサナイトとダイヤモンドの違いを徹底比較

 

 

 

 

 

モアサナイトは他の人工ダイヤモンドより優れている

モアサナイトはキュービックジルコニアよりも宝石が持つ輝きが優れていることが科学的に証明されています。両者の間には見栄えはモアサナイトが良くコストはジルコニアが低いという特徴があります。

 

モアサナイト以外の人工ダイヤモンド

  • ジルコニア
    ジルコニアとはジルコニウムが酸化した「二酸化ジルコニウム」のことです。見た目は透明に近く人工のダイヤモンドとして知られています。
  • キュービックジルコニア
    ジルコニウムの酸化を安定化させたものを立方晶(キュービック)ジルコニアと呼びます。普通のジルコニアよりもダイヤモンドに近く美しいことが特徴です。

 

人工ダイヤモンドの特性の比較

ジルコニア/モアサナイト
ルーススコア
キュービックジルコニアルース モアサナイトルース(原石)
原子組成 ZrO2(二酸化ジルコニウム)

Sic(炭化ケイ素)

比重 5.68 3.21
屈折率(ファイア)

2.152.18

2.69

分散度(煌めき)

0.60

0.104

モース硬度

8.08.5

9.5

結晶構造 立方晶  六方晶

 

モアサナイトとキュービックジルコニアの見た目はダイヤモンドにとても似ていますが、宝石が持つスコアを見比べると大きな違いがあります。

宝石の資質としては、ダイヤモンド系統のストーン特有の輝きであるファイア(屈折率)のスコアと分散度(煌めき)のスコアがモアサナイトの方が上回っています。

これはモアサナイトがキュービックジルコニアよりもジュエリーとして優れていることを意味しています。

 

さらに詳しくモアサナイトとジルコニアの違いについて知りたい方は下の記事をご参照ください。

モアサナイトとジルコニア「人工ダイヤモンド」の違いを比較する

 

 

 

 

ダイヤモンドを揺るがすモアサナイト

ダイヤモンドその希少性や美しさからトップに君臨する宝石です。しかし、その背景には倫理的問題や環境的問題が存在します。より輝きが美しく環境にも良いということからダイヤモンド事業から撤退を表明するブランドも出てきています。

高いコストパフォーマンス

ダイヤモンド・モアサナイト・ジルコニアというダイヤモンド系統のジェムストーン同士で輝きを比較すると、ダイヤモンドとジルコニア(スワロフスキージルコニア)は同等の輝きがあると科学的に証明されています。


スワロフスキージルコニアとダイヤモンドの輝きを同格とした上でモアサナイトと比較すると、モアサナイトの輝きが一番優れていることも科学的に証明されています。

コストについてはダイヤ>モアサナイト>ジルコニアとなっています。

ダイヤと同等の輝きでコストパフォーマンスが高い宝石が欲しいのであればジルコニアを、ダイヤより輝く宝石が欲しいのであればモアサナイトという選択肢があります。

「天然ダイヤモンド」というブランドに価値を感じるのであればダイヤモンドという選択を行うことが望ましいと思います。

 

倫理的観点から見るダイヤモンド

天然のダイヤモンドを採掘するにあたりアフリカで多くの血が流れていることは周知の事実であり悲しいことです。

天然のダイヤモンドというニーズの存在がアフリカやコンゴ共和国の武器の購入や兵士の育成の費用に変えられることで多くの黒人や、その子供達が命を落としてしまうのです。

 

 

ダイヤモンド事業からの撤退

宝石は輝きに価値があると考えたパンドラは倫理観的にもサステナビリティ的にも天然ダイヤモンドからの撤退を発表しています。


世界のカーボンニュートラル削減や紛争の減少など天然物を人工物に変えることで素晴らしい効果を得られるのです。


アメリカやヨーロッパなどの外国も時代や考え方の変化によってモアサナイトを支持する方も増えています。

 

美しい宝石を環境を壊さずにローコストで手に入れられる時代が、すぐそこまで来ています。その立役者となるジェムストーンがモアサナイトなのです。